「ゆか、おはよー
…どうしたの?」
私は顔を赤くさせたり
青くさせたりしていた。
朝からずっとだ。
自分の席に座って
肘をつき考えていた。
喉にある何かかたまり。
長くしゃべっていない。
呼吸が苦しそうなことがある。
「…ゆか?」
ユルカの腕にしがみ付くように
私は大声を出して泣いた。
溢れてしまった想い。
わかってしまった真実。
どれも苦しくて悲しくて…。
相手を苦しめてしまうのに、
私は気持ちを押さえきれず声に出した。
その後悔も
涙となって頬を伝う。
ぶりっ子を卒業した私には
女子は元々男子も近寄っていなかった。
誰も周りにいないけど
ユルカが私をギュッとしてくれた。
…誰もいなくて良かった。
今までの私だったら
こんな行動できていない。
教室では私を中心に
円ができているように見えた。