『りん、お前 好きなやつとかいんの?』 俺は放課後、 凛の家へ来ていた。 凛はホットココアを出してくれた。 「どしたの、急に?」 俺の前に 座る。 『俺、多分』 そこまで紙に書いて 手が止まった。 「渡邊夕夏が好き?」 驚きはしなかった。 コクりと頷いた。 「付き合いたいの?」 頷きそうになるが 首を振った。 『無理だ。』 凛は ココアを一口すすった。 「なんで?」 俺は ペンを走らせた。