雨が降っている。 委員会を終えて 外に出ようとしたら、これだ。 傘は持っていない。 待っていた友達もいない。 携帯を開くと 先帰るの文字が写っている。 「止みそうにないな…。」 厚い雲は真っ黒で 降ってくる雨は斜めに刺すようだ。 どうしよかと 昇降口で立っていた。 もう靴も履いていたし、 鞄も持っていて あとは歩き出すだけだった。 速く帰って 勉強しないといけないし、 意を決して 走ろうかと拳を握った。