椅子を降りた彼女が 机の下にやって来た。 それでも 震えは止まらなかった。 彼女は俺を 小さな腕で抱えこんだ。 ギュッとする力はなく、 そっと囲んでいるように。 少しして 俺たちは机の下から出た。 目の前に 彼女の顔がある。 俺の震えは止まった。 髪を切った彼女は 言った。