「!?」 書いていた右手が 突然震え始めた。 右手だけじゃない。 全身だ。 ――――ガラガラ 誰かが入ってきた。 …夕夏だ。 わかった瞬間、 震えが止まった。 何も言わずゆかは近寄って 俺の隣に座った。 進路調査の紙を 見た。 俺はまた手が震え始めた。 シャーペンが落ちる。 椅子から降りて 机の下にしゃがみこんだ。 机の下は 少し暗かった。