私とユルカは 帰ることにした。 「ゆかちゃん!!」 校庭をだいぶ過ぎた所で 凛くんが追いかけてきた。 「宗太、多分図書室にいるから」 そう言って 部活に戻った。 ユルカが 正門とは逆に背を押した。 私は振り替えって 首を振る。 でも 変わらずユルカは私を押した。 行けって 押した。 「わかった。」 私は 押された方に歩いた。