凛くんとユルカが
跳び跳ねている。



よっぽど
嬉しかったのだろう。







――ポンッ

頭に暖かいものが乗った。




私は
顔をあげる。





宗太くんと目があった。





『よかったね』





そう、口パクした。






頬も身体も
全てが焼けるようだ。





熱い…。








もう、秋なのに
まだまだ私は暑かった。







自分の頬を
熱い何かが伝わった。


とても温かいそれだった。




少し戸惑って
宗太くんが笑った。






「!?」





「!?」







宗太くんが笑った。


本人も驚いていた。







私は声に出して
小さく笑った。

でも
頬を伝う熱は止まらなかった。






「よかったね」





笑えて、よかったね。







本当に
心のそこから思った。