…図書室、図書室。 あれ? 委員会って図書室だったっけ? ドアの前まで来てから 悩んだ。 すると、 部屋の中から何かが聞こえた。 気になってそっと ドアを引く。 澄んだ音。 小さな音。 風によって耳に届いた。 窓を開けて、 髪をなびかせて 彼女が鼻歌を歌っていた。 あの、 小さくて優しい あの背中を こちらに見せて…。