「ゴホッ!?」
「神影くん?」
走りって降りてくる彼女を
掌で止まるように言う。
心配そうにする彼女の顔を背にした。
ガチャ
チャラ男、凛が出てきた。
「宗太!!」
こいつも
走って降りようとする。
~♪~♪~♪
~♪~♪♪~♪
二人の携帯が鳴った。
もちろん
俺からだ。
渡邊さんの方には
『さきに戻ってて』
凛の方には
『手をかせ』
そう送った。
凛がなんとか説得させ、
渡邊さんを中に入れた。
俺は玄関に近づいた。
凛が支えようと手を出した。
『俺、帰るよ』
出された手を
とらなかった。
だけど
俺の腕を掴み、凛が家へ入れた。


