「神たん、いますか?」 昼休憩。 ユルカと呼ばれる 少し背の高めの女の子が教室にやって来た。 その後ろに 小さな彼女がいる。 …渡邊さんだ。 「どうしたの?二人して」 凛が 二人に歩み寄った。 なにやら 話している。 俺も手招きをされて 席を去った。 話は 勉強会についてだった。 凛の家がわからないから 教えろと来たらしい。 俺たちは なんとか二人に伝えようとしたが、 あまりにも理解してくれないので 凛が駅まで行くことになった。