『そう見える?』



「なにが?」




『いや、』

「あぁ、ゆかちゃんのこと?」




打つ前に
言われた。





「で、実際どうなの?」


ワクワクさせているが
俺は空でも眺めていた。

沈黙が続いた。


凛は俺の返事を待つように
ずっと黙っていた。







俺はもう一度
携帯を握り直した。










『わからない』