「どうだった?

いい思い出になりそう?」




お祭りの帰り、
チャラ男と歩いていた。

女子二人とも
もう家に着いている頃だろう。




『楽しかった』





「なら、良かった。」






チャラ男というか、凛は
とても機嫌がよかった。


今にも鼻歌が聞こえてきそうな…。






「…宗太

お前、ゆかちゃんのこと好きだろ?」







俺は
進む脚を止めた。




凛は
気づかずそのまま進んで行く。




「宗太?」





気づいて
駆け寄って来た。







「大丈夫か?まさか、具合でも…」



『大丈夫』






チャラ男のくせに
どこか心配性なところがあるようだ。