「おぉ、神たん!!」
たこ焼き屋さんから
帰ってきたユルカが言った。
そしていきなり、
「神たん、メアド教えてよ」
『どうぞ
sota1206@********』
「ゆかは
神たんの知ってるの?」
私は首を振った。
いきなり話が出てきて
驚きもしている私に、
凛くんが背中を押した。
聞きに行きなって伝えてる。
「…自分から行かないと
教えてくれるヤツじゃないよ」
ボソッと
耳元で教えてくれた。
「神影くんっ!!
私も教えてもらっていい?」
緊張した。
『?』
…教えてくれないの?
「はぁ?宗太、
教えてやれよ!?」
いいの、いいのと凛くんを
なだめるけど本当は私をなだめて欲しいくらいだ。
神影くんが
首を振った。
『俺、渡邊さんのメアド知ってる』
私と凛くんは
目を丸くさせた。


