『凛たちと合流しよう』
立ち上がった彼は
私に訴えた。
『ユルカって子に
連絡とれる?』
あっと気づいて
私はさっき言おうとしたことを伝える。
「ユルカたち一緒にいるらしいよ。」
『なら、探そう』
そういって
歩き始めたがすぐに振り向いた。
ヨーヨーを1つ
突き出してきた。
「くれるの?」
神影くんはなにも言わなかった。
ただ頭1つ皆よりでかい長身を生かして
すぐにユルカたちを見つけた。
私はさきさき行く彼の服の裾を
引っ張った。
「ありがとう」
神影くんはなにも言わなかった。
変わりに隣にいた凛くんが
神影くんに突っ込んでいた。


