「そろそろ
ユルカたち探さなきゃいけないね」
私はずっと
神影くんの後ろを歩いていた。
クルリと振り返れば
次の店の合図。
神影が振り向いた。
携帯を耳にあてている。
そして
私を指差した。
「なに?」
結局
文字をうっている。
『電話して』
なるほど…。
私は
ユルカに連絡した。
どうやら
凛くんとも一緒にいるらしい。
それを
一応神影くんにも伝えようとしたら、
子どもの泣き声がした。
「うわぁ~、うわぁ~ん」
声が大きい。
でも多分
この声は女の子。
神影くんは何事もなかったように
ヨーヨーを売る屋台に行ってしました。
私は
子どもに近づいた。


