私、渡邉 夕夏は
悩んでいた。



スマホの画面を
チェック。




『どーする?』





の文字。

すぐに返事をする。





『着てもいいけど…

 動きづらいよね』






女友達と
連絡を取り合うなんて

夢にも思わなかった。






『じゃあ、今から
 ゆかの家行くね(*ゝ`ω・)』






…なぜ、
そうなった。









私ちは
お祭りに浴衣を着ていくかで悩んでいた。


その相談を
ずっとやり取りしていたが、
多分ユルカの方がめんどくさくなったのだろう。


私も決して
メールとかLINEが得意ではない。





さっきまで開いていた参考書を
閉じる。







「…掃除しよ。」