「ねっ、ゆか!!

お祭り行こうっ!!!」



お祭りのチラシを
前でヒラヒラさせた。


視界が
チラシ1色になる。





「…その次の週、
テストよ?」




彼女は固まった。


すると
彼女後ろから何かデカイ影があった。



…なんで、コイツが。





「えっ?祭り?

行こー、皆で行こー!」




「いいねー

みんなで行こー!」





チャラ男の意見に
ユルカが乗った。




「じゃあ、さぁ、
神も呼ぼう!」



私は出かけたため息を
飲み込んだ。




彼女は
笑っている。



チャラ男くん、凛くんは、
…顔がさえてなかった。





「…声、かけてみるよ。」






なんか元気が
いきなりなくなった。




もしかして、
けんかでもしたのだろうか。



彼女も彼の様子に
気がついたらしい。



「きっといい思い出になるし、
誘ってね(汗)」




「…思い出。」




彼は
いきなり笑顔になって、

ぢゃあっと
教室中の女子に手を振って
消えて行った。