検査を終えた私は
また待合室にいた。
次の他の検査だ。
今日は二つ検査を請ける。
ガンはあちこちにできるから
あちこちを検査しなくてはいけないらしい。
よくわかんないけど
めんどくさいのはわかる。
病院なんて
お年寄りばかりだし楽しい所なんてない。
まぁ
楽しい所って雰囲気しわゃないしね。
周りをキョロキョロしたが
もうあの二人はいなかった。
｢…神影くん、
まだ風邪治らないんだ…。｣
中学２年生の頃は
落ち着いた声でなんか大人っぽい感じだった。
高校生になってから
かすれた声しか聞いていないから
どんな声なのかは知らない。
…かすれた声がいいって
訳じゃないけど、
あの声も好きだったりする…。
｢っ!!!!!????｣
私は立ち上がった。
周りのお年寄りが
私を見つめる。
恥ずかしくなって
大人しく座る。
(…すき？)
…私、
やっぱり神影くんのことまだ…。
でも
中学のとか好きだった神影くんとは
全然違う神影くんだよ？
いつも
笑っていて優しそうな…。
