呼ばれた方に
振り向いた。
私はゲッソリした顔をした。
その顔をみて
彼は残念な顔をする。
「…なんで、チャラ男くんが?」
「チャラ男くんって
辞めてくれない?」
「えっ?じゃあ…、チャラ男っ!!」
「そうじゃなくて…、」
「おい、凛…」
チャラ男くんの言葉を押さえて
誰かが話し出した。
チャラ男くんの陰に隠れて座っている私
には見えない。
でも
このかすれた声…。
驚いたように
チャラ男くんの身体から
背の高い男の子が出てきた。
「神影くん…。」
驚いた顔をする私たち二人と
気間づそうなチャラ男がいた。
「渡邉さーん。」
私は病院の関係者に呼ばれ、
何も言わず
席を立った。