「じゃあ、待ってるから」





ふっ、と笑って私の頬に手が添えられたかと思うと。


ちゅ、という可愛らしいリップ音と共に私のくちびるに柔らかいものが触れた。





「…………ぇ」






城ヶ崎くん!?と叫ぶ余裕もなく、ポカーンとアホ面をして立ちすくむ。





「ユッペ、そろそろ戻るぞ」

「えっ!?龍待って!」





城ヶ崎くんの言葉に焦りながらユッペは着いて行き、他のメンバーもゾロゾロと城ヶ崎くんの後ろを行く。


私の横を通り過ぎたまっつんに「もしかして初ちゅー?良かったね」なんて言われたことにより、羞恥で再び赤くなる。





「すごいねぇ、かっこいいねぇ。千代?どうしたの」

「べ、別になにも」





京子ちゃんが顔を覗き込むが、赤くなっている顔を見られないように隠す。