「なんで俺に聞くの…」 「えー、だって知りたいじゃん。ねえ?」 「別に…」 「んもう、冷めてるんだから」 別に……別に、か。 そ、それって興味なし? どうでもいいってこと? 不安になってくる。 城ヶ崎くんの攻略本みたいな、説明書みたいなのがあればいいのになぁ。 がくりと項垂れる私をよそに2人は未だ話し続けている。 泉美さんのように、ハキハキと城ヶ崎くんに話しかけられて、泉美さんのように笑顔が素敵だったら。 私も城ヶ崎くんと今以上に仲良くできるのだろうか。