城ヶ崎くん....会いたいなぁ。


今日の放課後も会えるんだろうけど、早く会いたいな。




「だから松下、太郎のことよく知ってるわけね」

「皆仲良しみたいだもんね」




それにしても、まっつんか...。


私はあの人たちと特別仲良しなわけでもないから、変なことに口出しできる立場ではないんだよね。


う~ん。





「ねえ千代」

「うん?」

「今日も太郎たちに会うのよね?」

「う、うん。その予定だけど」

「じゃあさ」




頬を赤くしてもじもじしている桃ちゃんはとてつもない可愛さが滲み出ている。



キタロが桃ちゃんの告白を断ったなんて、本当に驚きだよ。
どれだけストライクゾーンが上なのかな。





「太郎にさ、それとなく、その.....す、好きな人を聞いてほしいな、なんて」

「も、桃ちゃん」

「む、無理ならいいよ!?ちょっと気になったっていうか、その」

「ううん、いいよ」

「悔しいけど、どんな人が太郎のタイプなのか知りたいし。少しでも近づけたらな、なんて」






桃ちゃん、なんて可愛いんだろう。


私は鼻血が出そうになった。


桃ちゃんのそういうところ好きだな。


告白ができないとひどく弱っても、やっぱり好きな人に振り向いてほしい。


そういうの、私も見習いたい。