「あたしっ、男じゃないか「伊桜がお世話になりましたー♪」
言おうとした事を途中で遮られた。遮ったのは幼馴染みの柄本春(つかもと はる)。
「春っ!邪魔すんなよ!」
「伊桜、すぐにキレない....、落ち着いて。」
落ち着いてらんないんだよ!こっちはぁ〜!!

「君、助けてくれたんだよね?」
春が転校生君?に聞く。あたしは睨みつけながら聞いてた。
「いや、なんか体が行かなきゃって思ったから。んで行ったら助けてた。」
「でも、伊桜のことサルみてぇって言ってたじゃん?なんでサルみてぇって思ったんだ?」
春が転校生君に問う。

「本当は、女の子が木の上なんかに登って危ねぇって思った。でも、助けたあと素直になれなかった。ごめん。」

そう....だったんだ。なんかあたしは安心した。

キーンコーンカーンコーン....
チャイムがなる。休み時間が終わった。

「ねぇ、転校生君。君、名前は?良ければ覚えといてやるよ。」私はわざと男っぽく聞いてみた。

「上から目線かよ(笑)」
「んなっ!笑うなよぉ!!」
恥ずいわ!あぁ、なんだろう。転校生君が笑った顔が凄くかっこいい。

「俺の名前は、伊勢崎 悠宇(いせざき ゆう)。ちなみに、この高校の2年B組!」

2年....B組か....。なんで聞いてんだろ。わけわかんない。

なんでだろうか、凄くドキドキする。あたし....さっきからおかしい....