ふっと笑う黒澤くん。


やば…噛んだ。
どんだけ緊張しちゃってんの私。


顔がかあっとなり、俯いているとコンコンと、机がシャーペンで叩かれた。


見ると手元には二つに折られたノートの切れ端があった。


机を叩いたのは恐らく前の席の子。

黒の長っい髪。
椅子の背もたれの下からも覗き、腰までありそう。


え?と思っているうちにその子は前を向いてしまったので、私は仕方なくその紙を開いた。