ただいま。

「再婚するっつーことはさ。引っ越すんだろ?」


「うん…亮ちゃんは私に遠くに行って欲しくないの?」


もう少しでアパートが見えてくるところまで来ていた。


「知っらねーよ。」


亮ちゃんは私の手を引いて駆け出した。



聞き方が悪かったのだろうか…

私と亮ちゃんはきっと両思いで、今日付き合い始めた。

私はきっと、亮ちゃんが行かないでって言って欲しかっただけだ。



私の手を引く亮ちゃんの手は、そんな私に甘ったれんなって言っているようだった。