ただいま。

「俺、今ちょっとだけ後悔してる。」


「どうして?」

亮ちゃんはまたふいっと前を、向いてしまった。


「母さんが時々、悲しそうな顔をするから。仕事でクタクタになって帰ってくるから…もし、再婚してたらそんなことはなかったのかもしれないって思う。」






お母さん…



「じゃあ、いいよって言ってあげたらいいのかな?」


「そんなのわかんねぇ。きっと、再婚してたらしてたで何か考えてたかもしんねーし…それに」




亮ちゃんは言葉をそこで切った。

亮ちゃんの横顔がさみしそうだったのは…多分私の都合のいい勘違い。