ただいま。

「お母さんはっ…。再婚するんじゃないの?これから行くのはその人のお家なの!?」


お母さんから最近、知らない匂いがすることも。
帰りが遅いことも。


目の前に居る私の、大好きだった人は…
13のアタシには何もわからないと思ってるんだ。

「空き巣、この前出たでしょ?お母さんはくるみが一人でお留守番するの怖いと思って。」


怖くないよ、亮ちゃんがいたもん。
知らない男の人のお家に行くほうがよっぽど怖い。


「私、行かないっ!」


「くるみ…」


「お母さんだけ行けばいいじゃん!」



カッとしたものがお腹の底からこみ上げる。


やめて、止まって。


取り返しのつかないこと言っちゃうから。