ただいま。

「亮ちゃん、桜懐かしいね。」


「そうだな。」



お花見の日がやって来た。

お母さんと亮ちゃんママは楽しそうにビールの缶を飲み交わしている。

アパートの他の住人のおじいさん夫婦や大家さんもいた。


私と亮ちゃんはなんとなく、入りづらくて少し離れた所で苦くもない、甘い甘いオレンジ色のジュースを二人で飲んでいた。



「亮ちゃん、これ。」



私はヒラヒラと写真を亮ちゃんに向って振った。


亮ちゃんがパシッと受け取る。