ただいま。

あの日のキス。
私…すごい傷ついたよ?

亮ちゃん。
あの後、すぐに先輩と付き合ってたのはどうして?

一緒に帰ってたの時々見たよ…。


モヤモヤした感じが胸に広がる。

私は亮ちゃんのこと…


「好き…?」

口の中で呟いたつもりが、微かに声に出てしまった。

慌てて、ソファに顔をうずめる。
やば…お母さんに聞かれたかな?

突っ込まれたら面倒だ…


「んー?今夜、すき焼きが良かったの?豚肉買っちゃったわよ。」

幸い、お母さんは水道の音でよく聞こえなかったのか、聞き間違えてくれたようだ。



…この日。
生姜焼きを食べ終わった後も、お風呂の後も、寝る前も。

亮ちゃんから返信は来なかった。