ただいま。

「うん。」


うわー、すっごい開き直りだ。

「亮ちゃんのバカ!」



私は自転車のカゴの中のバックをつかんで駆け出した。


走りながら、涙が出そうになった。

今までうやむやになっていた部分が、急にあらわになって。

こんなことなら、中学生なんて、ならなきゃよかった。

亮ちゃんのこと、知らなきゃよかった。

キスなんて、して貰えなくてもよかったよ…。

私は暫く走って見えて来たアパート家の鍵を慌ただしく開けた。