ただいま。

「やだっ。」

抵抗しない私に、唇にキスしようとした亮ちゃんの胸をトンッと押した。

「なんだよ。突き飛ばすことねーだろ。」

「亮ちゃん亮ちゃん亮ちゃん!!」

今、亮ちゃんって呼んでる本当の理由はヒーローとかじゃなくて。



「ふざけんな、泣き虫!」



亮ちゃんって呼んでれば、幼馴染で居られるから。
男の子として見たくないから。


私の好きは、幼馴染の好きじゃない。

そんなの心の底ではとっくに気づいていた。


「遊びでキスなんかしないでっ。キスして喜ぶ女の子ばっかりじゃない…っ‼︎」

「本気なんだけど。」



え。今…


「他の女の子とも…チューしてたじゃん。」