ただいま。

その声に、表情にドキリ、とした。

「亮介って呼べよ…」


亮ちゃんは掠れた声でそう言って、
私のおでこにチューした。


大丈夫、慣れてる。
亮ちゃんにとってキスは挨拶代わり。


アパートの二階から見た、違う女の子とのチュー。


初めて見たときはなんだか動揺して涙が出そうになった。


亮ちゃんはモテる。

かっこいいもん。
ちょっと上がった怖そうな目が笑うとゆるんで、キュンって胸が鳴る。
黒のクセのないサラサラの髪はクシャってしたくなる。

今まで私が知ってるだけで3人の女の子にキスしてた。


本当はずっとして欲しいと思ってた。
だけど、嬉しいとは思えなかった。

だって、キスされたらその子たちと同じってことでしょ?

亮ちゃんにとってその程度の女の子なんでしょ、私って。


私の好きは…