ただいま。

「本気にすんなよ…何、お前俺のこと好きなの?」

好き?
私、亮ちゃんのこと、そういう意味で好き?

「違うもん。」

私は亮ちゃんが恋愛的に好きか聞いてるってことが分からない程子供じゃないってことをアピールしたくて即答した。


「あ、ね!亮ちゃん自転車の後ろ乗せて?」

「えー、お前重いからやだ。つーか、二人乗り学校にバレたらやばいし。」


「重くないもん!」

新入生はこの時期はまだ自転車での登下校を許されていない。


ペチペチと亮ちゃんの肩を叩く。
いつからだろ、こんな亮ちゃんの肩の線が高くなってしまったのは。

やっぱり、一歳の差は大きいのかな…?

「しゃーねから、一緒に歩いて帰ってやるよ。」


亮ちゃんは私の荷物を取り上げるとどかっと自転車のカゴに積んでくれた。

「やったー。」

「な?いい先輩だろ?」

「自分で言わないでよ。」

くだらない事で笑いあえる。
それが続くなら、校舎で先輩、後輩…そんな区切りがあってもいいや。