ただいま。

「どけよ。」


突然、ガンッと椅子が蹴られた。


ビクリと肩を強張らせて振り返ると、そこには金髪で長身の男子が居た。

「ご…めんなさい…」

ひぃー、怖っ。



私がソロソロ退くと、どかっと足を開いて座る。


…こんな人同じ小学校には居なかったよね?、と絢香に視線を向けると察したかのようにコクコクと頷く。

絢香ドンマイすぎる…。


しばらくこいつが隣なんて。


私は席替えした時には隣やだなぁ、とか人ごとのように考えながら自分の席に戻った。


そーいえば、私の隣は誰なんだろ?