ただいま。

「くるみ、おっはよー。」

「絢香おはよ!」

その中に同じ小学校の子を見つけてホッとする。

私は荷物を黒板に書かれた自分の席に置くと、
その子の隣がまだ来て居なかったので、絢香の隣の椅子に腰掛けた。



「なんか、緊張する。」

「うん、先輩怖くないかな?」

絢香が不安そうに眉を下げながら聞いてくる。
頭の中にふっと亮ちゃんが浮かぶ。


「怖くないんじゃないかな?」


先輩…そっか、亮ちゃんも先輩なんだ。