あたしが 愛した黒い虎





屋上のドアの目の前にたつと、
スクバの中に手を突っ込み、
屋上の鍵を取る。



ぎいいい…と重たい音ともに
開かれた屋上からは
涼しい風。




無言で 空を見上げる私




左腕につけられた数珠は空斗とお揃いのもの。


『…空斗』



そう呟いたが 空に虚しく消えていった




それでもいい。

貴方の好きだった空を
今日も見れるだけで
空斗と繋がっているような気がしたから