あたしが 愛した黒い虎




自分が こんなに低くて冷たい声がだせるのかと思うほど の声がでた


あたしの声にびびったギャルが肩をビクつかせながらもバサバサつけまつげの目であたしを 睨んでくる


『どっから そんな噂が流れてくるかわからないけど…迷惑よそういう勝手な妄想。ほんとにくだらない、興味がないわ』


「なっ」


「なによっ!人の男を…」


『寝取った?それがくだらないっていってんのよ。興味がないって言ってるでしょ?いい加減にして。』


負けずと言い返してこようとするギャルたちを遮り、あたしが強くいうと、ギャルはなにも言い返せないのか黙り込む