タイムリミット

あたしの第一志望の高校は、家から1キロくらいの距離で、とても近い場所にある。
南安川高校。
偏差値は58くらいで、そこそこの高校だと思う。あたしはバカだから、このレベルの高校でさえも必死に勉強してがんばっている。
この高校に決めたのは、まず家から近いということ。それから、

「亜矢!」

教室にいたら、職員室に行っていたサエが帰ってきた。

「サエっ」


友達のサエとの約束。


「ねぇ〜安高、受かるかな!?」

「ん〜??そぉだね〜……受かるよねっ?!」
香川紗江
紗江ちゃんだからサエって呼んでる。
小学校からの友達で家も近所。
小学校6年間は、2人とも同じクラスだったけど、中1中2は離れてしまった。でもこうして中3では一緒になることができた。
親友、以上の関係と言ってもいいくらい大の仲良しの亜矢とサエ。
だから同じ高校に行こうねって決めた。
安高は公立高校なので、私たちの受験はまだ先。
中学卒業前に受験があり、卒業後に発表がある…。
2人とも受かればいいけど。