なんだかよくわからないけど、紗江さんが行くなら行く。
悠弥は眠い目を擦りながら言う。
まだ、6時半だし起きたくないけど、間に合う?
大丈夫よ。ランチだから。それにここから近いし。
ねぇ、それよりあなたのこと、知りたい。教えて…
俺のこと?
そう。年齢も知らない。
日本人ってことしか知らない。
歳?27だよ。
あれ、見た目より歳いってるのね。
サッカーしにドイツに来たの?
そうだよ。二年前から住んでる。
何県出身?
愛媛。
…紗江さん、質問攻めだね。
今言ったことは全部ウィキに載ってるよ。
ウィキペデイアかぁ…
この子、やっぱり有名な子なんだなぁと、
私はあらためてこうして2人でいることに奇跡を感じる。
わかった、じゃあ、ウィキに載ってないこと聞く。
うん…
どうして、私とまた会おうとしたの?
私に夫がいることがわかってて…
悠弥の表情が曇る。
昨日言ったよ。あなたに一目惚れしたから。
そんなの。信じられない。
だから信じられる理由が欲しい。
手軽にセックスしたかったとか、そんな軽い理由が欲しい。
そんな…
悠弥は、ベッドから起きてきた。
そしてガウンを羽織、私を後ろから抱きしめる。
紗江さんが好きだよ。
ごめん。いまはそれだけ。あなたが結婚してるとか正直どうでもよかった。
俺、どうしたらいいんだろう…
きっと、悠弥にとっては、
そのへんの独身の女の子と付き合うノリだったということなのか。
悠弥くん。私の夫は弁護士で私たちの行為は法律違反。私は…あなたに不利なことにはならないようにする。絶対。
なにそれ?
もう会わないとか嫌だよ。
バカねぇ…
私は、この時何を思ってたのだろう。
私も独身のつもりで、その辺の男の子と付き合うノリで悠弥と付き合いたいと思ってしまった。
手放したくないと思った。
好きとか愛してるじゃない。
この子のステータス。
ウィキに載ってるとかテレビに出てるとか、そんなことを手放したくないと思った。
最低なのはわかってる。
でも。夫に知られることなく、関係を続けられるほど甘くないこともわかってる。
引き際が大事な遊び。
これは、ゲーム。
悠弥も誰も信用できない。
悠弥は眠い目を擦りながら言う。
まだ、6時半だし起きたくないけど、間に合う?
大丈夫よ。ランチだから。それにここから近いし。
ねぇ、それよりあなたのこと、知りたい。教えて…
俺のこと?
そう。年齢も知らない。
日本人ってことしか知らない。
歳?27だよ。
あれ、見た目より歳いってるのね。
サッカーしにドイツに来たの?
そうだよ。二年前から住んでる。
何県出身?
愛媛。
…紗江さん、質問攻めだね。
今言ったことは全部ウィキに載ってるよ。
ウィキペデイアかぁ…
この子、やっぱり有名な子なんだなぁと、
私はあらためてこうして2人でいることに奇跡を感じる。
わかった、じゃあ、ウィキに載ってないこと聞く。
うん…
どうして、私とまた会おうとしたの?
私に夫がいることがわかってて…
悠弥の表情が曇る。
昨日言ったよ。あなたに一目惚れしたから。
そんなの。信じられない。
だから信じられる理由が欲しい。
手軽にセックスしたかったとか、そんな軽い理由が欲しい。
そんな…
悠弥は、ベッドから起きてきた。
そしてガウンを羽織、私を後ろから抱きしめる。
紗江さんが好きだよ。
ごめん。いまはそれだけ。あなたが結婚してるとか正直どうでもよかった。
俺、どうしたらいいんだろう…
きっと、悠弥にとっては、
そのへんの独身の女の子と付き合うノリだったということなのか。
悠弥くん。私の夫は弁護士で私たちの行為は法律違反。私は…あなたに不利なことにはならないようにする。絶対。
なにそれ?
もう会わないとか嫌だよ。
バカねぇ…
私は、この時何を思ってたのだろう。
私も独身のつもりで、その辺の男の子と付き合うノリで悠弥と付き合いたいと思ってしまった。
手放したくないと思った。
好きとか愛してるじゃない。
この子のステータス。
ウィキに載ってるとかテレビに出てるとか、そんなことを手放したくないと思った。
最低なのはわかってる。
でも。夫に知られることなく、関係を続けられるほど甘くないこともわかってる。
引き際が大事な遊び。
これは、ゲーム。
悠弥も誰も信用できない。


