晴れた日に…

「Bier」

彼は私のとなりに座りそう言った。

「こんばんわ」
「こんばんわ。久しぶりね」

私は少し酔っていたのかもしれない。
やっぱり、テレビで見る屈託のない笑顔の彼とは違う。
色気の、ある男性に見えた。

信じられない。今も夢だと思ってるのよ。あのとき、助けてくれた人に、もう一度会えた。

彼は笑顔でうなづいた。

俺も。会えると思わなかった。連絡もらえるなんて…。

あぁ。テレビで見るのと同じ顔だ。

彼はビールを一気に飲み干した。

行こう!
え?

もう眠い。
え?

彼は私の手を引いて、バーをでた。