晴れた日に…

夜の7時過ぎ。
彼から電話がかかってきた。

ケルンに入ったよ。
何処に行けばいい?

私は中心街の高級ホテルの名前を告げた。
相手が相手なだけに、下手なホテルは取れない。
バーもあって、口の固い従業員のいるホテルがよかったのだ。


私は緊張を解すかのように、バーでワインを飲み始めた。

それから彼が来たのは30分ほど後だろうか。