晴れた日に…

何故私は
生月悠弥、彼の名前も聞かずお礼も言わなかったのだろうか。

その後悔が私を襲ったが、相手が有名人だったから、かろうじて名前がわかっただけで、
もしあの後ずっと姿を見ないままなら、
きっと忘れていくのみだったのだろう。

あのことはやっぱり私にとっては忘れたいことで、でも忘れられない、ジレンマの塊のようなものだ。