クラスに入り黒板に書いてある席の紙を見てみると、私の席は一番後ろ。


ドキドキしながら席に座る。

「友達できるかな…」


小声で言ったつもりが意外と大きかったらしく前に座ってた子がニコっと振り向いた。

「良かったら、私と友達にならない?」

髪型はふんわりとした栗色のボブで
笑うとできるえくぼがとっても可愛いかった。


「ホント?嬉しいっ!!!友達になろ」

「うん♪私の名前は花。あなたは?」

「花ちゃん、よろしく!!!私は優花っていうの」

「花でいいよ♪優花よろしくねっ」

「よろしく☆」

こんなに可愛い子と友達になれたなんてホントラッキー!!!

これから高校生活楽しみだなぁ―




何日かたって…花とは相変わらず仲良し♪毎日一緒にいた。


「優花―♪帰ろう」

「あっ、ごめん。今日は委員会の仕事任されちゃってさぁ…一緒に帰れないんだ。」

「そっか、わかった―!!!じゃあまた明日ねっ☆委員会の仕事頑張って」

「ありがと―♪花っ大好き~」

そういいながら花に抱きついた。もう、花大好きだょ~♪

「苦しいって~私も優花大好き」

「うふっ知ってる~」


いつもこんな感じで毎日が楽しい♪



花に手を振って別れたあと、先生に頼まれた書類を持って廊下を歩いていた。

「先生の意地悪、こんなに重い書類持たせるなんて!!」

はぁ…。思わずため息がもれる。

重い気持ちのまま階段を降りようとしたとき足を滑らせた。

「きゃっ」

目を強くつぶった。


あれ?全然痛くない……

誰かに支えられてる?


誰だろう、私はそっと目を開けた。