僕、倉敷慧を一言で表すとするなら
その答えは“根暗”だろうと
僕自身は思っている。


常に、教室の隅の自席で本を読み
友人と言っていい友人も数える程度しかおらず…
むしろ、人とかかわることすらも億劫に感じている。

そして、外見も地味で
眼鏡にかかるほど伸びきったまま放置されている前髪に
飾り気のない制服。

そんな僕を表すとするのならば
それほど当てはまる言葉はないだろう。