あの日の君と今の君と



その時……



「………あ…………ここは……」



「え?…………」



振り向くと……優愛が目を覚ましていた。



「優愛!?大丈夫か!?」



「天野く………じゃなくて……星夜!
ただいま……」



「ゆう……あ………ほんとに……優愛なのか?」



「そうだよ……星夜………今まで本当にごめんね……」



「よかった…優愛が生きてて……ほんとによかった…」



優愛はニコッと笑ってからありさと優愛のおばさんを見た。



「ありさ……それ、どうしたの?…………
まさか…………おばさんが?」



「そうよ……私がやったの……」



「なんで?どうしてよ!ありさを叩く理由なんてどこにもないじゃない!」



「ありさちゃんが優愛に過去の話をして、それで、あなた自殺しようとしたんでしょ?」



「え?…………」



「優愛………ほんとにごめんね……
あたしのせいで……優愛に苦しい思いさせてた……ほんとにごめんなさい……」



「ありさ……顔を上げて?………………
ありさのせいじゃない……私がバカだった
だけなの………
ありさの話を聞いたあと、驚いたのは確かだけど、ほんとは、自分の心の中にみんなにたいしての『罪悪感』が生まれてきて、
特に星夜には、たくさん嫌な気持ちにさせたから…………本当のお父さんとお母さんと日南に会いたくなっちゃったりしちゃって……自分が今までしてきた罪を海に流そうと思って……結局は逃げただけなんだ……だから、ありさのせいじゃない…」



「ゆう…あ………」



「だから、お母さんもありさに謝って?」



「う………うう…………ごめ………
ごめんなさい………ごめんなさい……」



「翔平くんもありがとう」



「え?あ……いや………優愛ちゃんが戻ってよかったよ……」



「優愛……星夜くんに会えてよかったね!」



「…………う……うん!………」



すると、翔平が、



「お前もだぞ、星夜!星夜だって優愛ちゃんにあんなに会いたがってたろ?
ほんとによかったな!」



「あぁ……」



優愛のあんな笑顔……久しぶりに見た。



よかった………



すると、優愛が、



「星夜………会いたかった……ずっと…
待たせてごめんね……」



優愛は泣いていた。



俺は、そんな優愛を抱き締めた。



「よかった……優愛が………生きてて……
優愛がそんなに思い詰めてたなんて知らなかった……ごめんな?気づいてやれなくて
……優愛が生きてるだけでいいんだ……」



「……星夜……………ありがとう……」



「もう……もう優愛を離したくない……
もう……どこにもいかせない………
この手からもう離さない…………………
優愛が………優愛がだいすきなんだ……」



「私も……私も絶対に星夜から離れたくない……やっと思い出せたんだもん……
ずっと……そばにいたい……………………
せい………星夜がだいすき……だよ……」



俺は、優愛を強く抱き締めた。








ポンポン


すると、いきなり肩を叩かれた。



「え?………」



肩を叩いたのは、翔平だった。



「あの~~告白して、両思いになって、
いい雰囲気なところ申し訳ないんだけど、
俺らいること……お忘れですか?」



翔平がいったことで、急にはずしくなってきた。



優愛を見ると、優愛の顔も赤くなっていた。