あの日の君と今の君と



でも、結局思い出せなくて、とうとう放課後になってしまった。



「ありさっ帰ろう!」



「あーごめん!このあとちょっと職員室
いかないといけないんだ……」



「じゃあ、待ってるよ!」



「分かった!じゃあ、ちょっと待っててね!ほんとごめんね!」



ありさも優等生だからよく先生に呼ばれるんたよね~かわいそうに……




その時、



ガシャン!!!



「ん?なにか落ちた……あっ…これ
ありさのケータイ?こんなのありさ持ってたっけ?」



すごい興味がわいてきた。だってありさこんな可愛いサクラのストラップがついた白いケータイ持ってるんだもん♪



みーちゃおっ♪



そーいって開いたのはよかったけれど、私の頭はすごい混乱している。



だって、ケータイの待ち受け画面に写っていたのは、小さい頃の私?ともう一人……
この子は…天野くん?が花火をしている画面だったから……



「えっ……なんで?私と天野くん……
最近、知り合ったばっかりなのに……」



ウソだとおもいながら、恐る恐る保存メールを見てみると、星夜とかいう人との
メールがたくさんあった。



「星夜って……やっぱり天野くん?
でも、どうして……」





私が混乱していると、


「優愛!ごめんっお待たせ♪」



ありさが戻ってきたのだ。



ありさは私の持っているケータイを見るなり、青ざめた顔になり、



「ゆ……うあ……もしかして…それ見て……」



私が頷くと、ありさは急に泣き出してしまった。



「あ……りさ?どうしたの?」



「ごめん……優愛………ずっと黙ってて…
それ見て分かったと思うけど……………
あの…………」



「ねぇ、ありさ?私に全部話してくれない?」



ありさはゆっくり頷くと、少しずつ話はじめた。



天野くんが私の幼なじみだっていうことも、私が記憶がないってことも、お父さんとお母さんのこと……自分の妹のこと……



「ごめ……ね……優愛………ずっと黙ってて……」



「ううん……大丈夫…だよ?
でも、まだ混乱してて………ごめっ……
わ…たし……先にか…える……
じゃぁね……」



「優愛!!!ちょっと 待って」



ありさが叫んだのを私は無視して、教室を飛び出した。