「あ………でも…眠ってたとき、
声がしたのは覚えてる……」
「声?」
ありさが興味津々に聞いてきた。
「うん……なんか、聞き覚えのある声っていうか…大切な人の声に似てたっていうか…………目が覚めたとき、天野くんの声に似てた気がした……」
「俺?」
「ごめんね、変なこといって……
ただの聞き間違えだと思うから……」
「いや……謝んなくていいよ……」
「ねぇ!優愛ちゃん!!夢の中で聞いた声ってなんて言ってた?」
笹月くんが面白がりながら聞いてきた。
「え……んーと…確か……
『優愛』 とか、
『ずっと一緒にいよーな』 とか、
『なんで……俺から離れていくんだよ……』 とか
だけど……」
「そっか~~♪ありがとう!」
「翔平くんもやっぱり思った?」
「だって、優愛ちゃんの話聞いてみたら
それしか浮かばないでしょ」
さっきから、笹月くんとありさが笑いをこらえながら、意味不明な会話をしている。
「ねぇ……二人ともさっきからなに話してるの?」
「いや……これはね~~♪ねぇ~
ありさちゃん♪」
「これは教えられないでしょ~~
てか、そのうちわかるよ~~♪」
すると、
「わりぃ……今日は俺帰るわ……
翔平、また明日学校でな……」
「おっおう! また明日な!」

