ん……? ここは……
「優愛!大丈夫か?」
「……あ……天野…くん?」
なんだろう…天野くんの声……どこかで
聞いたことあるような……
「………はぁ……よかった…やっと目を覚ました……」
「え……やっとって?」
「お前1ヶ月も寝てたんだぞ…」
「う……うそっ…」
私は棚の上にあった自分のケータイを取って、日にちを見た。
「あぁ……ほんとだ……って……ありさは?」
「幹崎なら今は家で休んでるよ」
「なにか風邪とか?」
「んー……いや…精神的な?病院の先生が
まぁ…最低でも1週間くらいで目を覚ますこともあるっていってさ……
だけど、優愛、全然目、覚まさないからさ…ありさ暴れまくって……
なんかもう……魂抜けてるんじゃね?ってくらいぼーっとしてて、全然話さないし…
もうあれはダメだな……」
「わっ私、ありさに電話してみる……」