そして、ありさはゆっくりと話はじめた。
「あのね……これは、3年前のことなんだけど……」
ありさは目に涙をためながら一つ一つ話した。
そう。これは3年前のこと……
優愛が中学三年生のときのこと……
優愛は料理が上手なお母さんと、娘と母親思いの優しいお父さんと、姉思いの妹と、優愛の四人家族だった。
妹の名前は 日南 (ひなみ)。
日南ちゃんと優愛はいつも一緒だった。
買い物をするときも、食事をするときも、
何をするときも……
日南ちゃんは優愛がだいすきで、優愛も日南ちゃんがだいすきだった。
あの日もいつも通り一緒に買い物に行った帰りだった。
その帰り道、道路の反対側に優愛の友達がいて、優愛は嬉しくなって反対側に走ってしまった。
そのとき、優愛の横から信号無視をした車が走ってきた。
優愛はそれに気づかなかった。
優愛は完全にひかれていた。
でも、車に気づいた日南ちゃんがとっさに動いて優愛をかばった。
日南ちゃんが優愛の背中を押して何とか優愛は助かった。
でも………日南ちゃんは助からなかった。
そのときの光景は悲惨だった。
それからは、優愛はの心は絶望に満ちあふれていった。
優愛のお母さんが自殺したのだ。
家で首をつっているのを学校帰りの優愛が見つけたのだ。
そばにあった机には優愛宛ての手紙がおいてあった。
優愛のお父さんは日南ちゃんとお母さんが亡くなったショックで人が変わったように狂いはじめて優愛に暴力を振るうようになった。
優愛のお父さんは優愛にこう言った。
『なんで……お前が生きているんだ』って……
そして、優愛のお父さんはそばにあった
包丁で自分をさして自殺した。
それから優愛は親戚の人の家に引き取られた。
優愛はずっと部屋にひきこもってしまった。
親戚の人のが優愛を呼びに行ったの。
そしたら、鍵が開いてて中にはいると、優愛が机の上で右手にカッターを持ったまま
倒れていた。

