「開けるなよ。」


センセがチャーハンを持ってキッチンから出て来た。


「冷凍食品…」

「しょうがないだろ、急だからな。」


「でも、ご飯って美味しい。」

「はは。よかった。」

笑ったセンセは普通にカッコよかった。


「私、これからどーしたらいい?」


センセとの二度目の食事は静かだった。

センセはあんまり、話さない人なのだろうか?

でも、誰かとの食事は落ち着いた。

スプーンでもうすくうものがなくなり、センセにひとつ、気になることを聞いた。

「とりあえず、暫くここから学校に通え。お前の中の気持ちが整理出来たら、学校に親御さん呼んで三者面談だ。」


…。


「まだ今って訳じゃない。暫くは気軽に生活しろよ。」

「教師の家で気軽になんてできません。」


「お前、今更それ言うか?」